「2004年度秋季リーグ戦を総括して」
青山学院大学女子バドミントン部 監督 一寸木

 連日、沢山の本学関係者、また本学を蔭に日向に応援してくださる方々が会場に駆けつけ熱く声援をいただきました。
この場を借りまして御礼申し上げます。

 以下に選手とともにベンチに入り挑んだ秋季リーグ戦をフロアレベルから報告、総括します。
9月18日の第1日に始まったリーグ戦も226日の最終日までの5日間の秋季リーグ戦、
我が部は4勝1敗の3位でその激戦の幕を閉じました。
これまでにない混戦で今リーグ戦は実際の倍の体力的、精神的な消耗を強いられる毎日でした。

 青学女子は優勝争ではややノーマーク的存在だったことと、選手が持ち味を良いところで発揮することができ、
春リーグで1、2、6位のチームと対戦した前半を3戦全勝と順調に白星を重ねることができました。
(詳しくは「2 0 0 4年秋季リーグ戦前半戦を振り返って」を参照ください)。

 迎えた後半戦は、春リーグで敗れている専修大とつくば国際大。
4日目の専修大は春に第1、2単を取ったあと第1、2複、最終単を落として2−3で敗退した苦い想いがあります。
各試合接戦が予想されるも全部取りに行きたい欲張ったオーダが見事に的中しました。
結果は、春とは逆に勝ちたいという思いが専修大を優り、本学が4−1と春のリベンジに成功しました。
一方でこの時点で単独で4勝と無傷となってはいたものの、本学にとっては5−0で下せなかったことの意味合いは、
1敗の早稲田大、つく国大と横一線で最終日を迎えるに等しい結果となってしまいました。

 本学は春リーグを終え単の強化に努めた結果、日体大、早稲田大に対して単で2勝1敗と、
それぞれの勝ちに繋がるなど服部をはじめとしてその効果は多少なりとも実感できるものが出ていました。

 しかし、最終日のつくば国際大は、他校に比べ単での実力差がもっとも大きい対戦校。
ベンチは単複試合ずつと3つ目を単または複で1つ取れたら勝てるという優勝を狙うチームとして、
極めて消極的な思いでつくば国際大戦に臨みました。
 第1単は学生界のエース・梅津と林が対戦。トップに起用された林は歯を食いしばってラリーを続けるが、
常にラリーは林で切れ、なかなか得点ができずワンサイドのスコアで第1単を失いました。

 第2単はこのところ単で結果を出している服部、出だし0−4とリードされるも逆転して11 −7と先取。
服部は2G 目に入って決め急ぐ。反対に平山は落ち着きと本来のコントロールを取り戻して応戦、
服部が不安定なサービスと攻撃でのミスを続けるのを尻目に第2Gを取り返して、ファイナルへ。
第3Gは平山が2Gの展開に加え要所要所でラリーを決めるスマッシュが、冴え完敗。
東日本以降、復活の兆しが出てきていた服部は、1試合を通じてのサービスと配球の安定性という課題が
再浮上してしまいました。

 0−2で迎えた第2複、春リーグから複で8連勝と期待の佐野・神ペアが梅津・綿引ペアと対戦。
序盤、長いラリーが続くものの丹念に球を沈めながらつなぎ相手のミスを誘うスタイルの青学ペアに対して、
高いロブを多用し前衛に球を作らせないつく国大ペアがラリーの主導権を握り、
後衛に回って打たされ疲れた青学ペアはなす術もなく 15−5で1Gを落としてします。
これまでと勝手が違う佐野・神ペアは 2Gに入ってもペースは掴めず、逆に2人揃ってリアコートに押しやられ、
つく国大ペアにフォアコートを支配され、いいところなく完敗しました。

 0−3とここで勝敗が決してしまい、第2複の波多野・馬上ペアは押せ押せムードのつく国大に対し、
浮き足立つ場面も見られ2G目を奪われファイナルへもつれ込みました。
それでもなんとか体制を立て直した青学ペアは2−1で勝ち、試合を1−3としました。

 最終単は春リーグから青学の単複のポイントゲッターとして安定して勝利を得てきた神、
春リーグに唯一土をつけられた綿引との対戦。
序盤からクリアを中心としたラリーの主導権を綿引に奪われ、
最後はクロスカットでノータッチで決められる展開は 11−1と 1Gを大差で奪われました。
2Gに入って気を取り直した神は持ち前の高速ショットを放って綿引を揺さぶるも、
いつものコントロールの正確性を欠くなかで常にポイントを先行され良いところなく敗退してしまいました。
いつもの神らしい元気印が見られなかったのが残念ではありました。
一方、敗れたポイントの原因も掴むことで次の対戦でのリベンジが期待されます。

 最終日、1−4と4日目までの向かう気が失せての完敗でした。
勝敗の分かれ目は第2単。1G目の10−7からの1ポイントの攻防で1Gを取り急ぐ青学・服部に対し、
あせるがゆえに1ポイントに足踏みする青学の姿につく国大に本来の自信と落ち着きのプレーが
甦った点にあったと捉えております。

 終わってみれば、4勝1敗に早稲田大、つく国大、青学が並び取得試合、取得ゲームの差で
早稲田大が優勝、つく国大が2位、青学は3位と沈みました。
 これは期せずして春リーグ3勝2敗で並んだ早稲田大、つくば国大、青学が同様に、
2位早稲田大、3位つく国大、4位青学と順位を分けたのに酷似しております。
分けても今回が優勝争いでの同率だっただけに4日目、5日目の失試合が非常に残念な後半戦となりました。

 次に戦力拮抗と言われた秋の女子1部リーグにあって順位を分けて点について触れたいと思います。
戦力を期待されながらも筑波大はエース脇田が2日目に怪我で途中棄権した点が全体の順位に大きく
左右することとなり、また残念な結果となりました。
 もう一点は、単での総合力が順位を決定したといっても過言でありません。
1位から4位までの早稲田大、つく国大、青学、日体大の4校間相互の対戦で比較すると、
複では4校すべてが3勝3敗となりました。
これに対し、単はつく国大が6勝3敗、早稲田大が5勝4敗、青学が4勝5敗、日体大が3勝6敗と
上位校ほど単での力が順位を決定付けたと捉えることが出来ます。
つく国大と早稲田大の差は、つく国大が梅津一人で3勝の活躍に対し、早稲田大が広岡、平山、金森、木村と
単4枚の総合力で優勝の原動力になったと思われます。
 その意味で2日目の早稲田大v sつく国大戦における金森v s平山(姉)戦が
今秋リーグの順位を決めた鍵となる試合であったと云えます。
複ではその力を発揮した専修大学も、上記4校と対戦した単が2勝12敗と大きく負け越したのが、
上位に食い込む機会を失した要因といえます。
また、青学と日体大は単の総合力では劣るものの上位4校として健闘することが出来たのは、
複の対戦で各々7勝3敗と早稲田大の5勝5敗、つく国大の4勝6敗を上回ったことによると考えられます。

 番外編として春リーグを「ルーキーが活躍した」と総括しておりましたが秋リーグはどうだったのでしょうか。
1年生の出場は03年春が単複で38人・組、04年春は40人・組でしたが、
今般の秋リーグは59人・組とリーグ戦全15 試合の 40 %に1年生が出場、機会が大幅に増加しました。
 結果は単で17勝17敗、勝率50%。複では15勝10敗、勝率60%と春リーグ同様1年生が活躍しました。
分けても早稲田大、つく国大、青学大、日体大の上位4校の1年生の通算成績は単で13勝9敗、勝率60%、
複では実に11勝3敗、79%の勝率と春リーグ以上 に進化した「強い1年生」の活躍がリーグ戦を盛り上げ、
順位に大きく寄与したと云えます。

 また、今般の秋リーグ戦から青学ベンチから独断と偏見で優秀選手を 選出するとすれば

 ◆最高殊勲選手 金森 裕子選手 (早稲田大学1年)
 ◆敢闘選手    綿引 悠貴選手 (つくば国際大2年)


 2004.10.01 (文中、敬称略)
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