[04春季リーグ女子1部総括と今後の展望] 一寸木女子監督

旧部長先生、OB/OG、SクリニックのT先生、ご父兄、ファンの方々と
連日多くの皆様の声援・応援を頂き、ありがとうございました。
ここにチーム一同に代わり心より御礼申し上げますとともに今リーグを振り返っての戦況、
過熱、混戦の女子1部リーグの現況をお伝えします。


脇坂、曽我の二人、特に単複のエースとチームの精神面での支えとして活躍した脇坂が
抜けた穴をどう埋めるかが今リーグにおける青学の課題であった。

初戦、対東海大は5−0と順調なスタートを切れたものの
2日目の対専修大は1年生の単で2-0と先行するが、複2試合を落とした。
続く第3単も1ゲームを取って王手をかけるも弱気のゲーム運びでなす術もなくこの試合を落とし、
この10年来の対専修大で手痛い敗北を喫した。
懸念が現実となりつつある気配で前半を終了した。

3日間を挟んでの3日目はこのリーグ、平山、金森、木村(咲)の3人の強力新人を補強して
台風の目となりつつある対早大戦。
早大は初日の日体大を2‐0と追い詰めるも経験不足と日体大の層の厚さの前に2-3と破れたものの、
続くつく国大戦では成長著しい広岡がつく国大のエース梅津を破り、
3−2と金星を挙げ、余勢をかっての本学戦となった。
単を0-2と厳しいスタートとなった。
複では青学の隠れた複のエース佐野・神(ジン)が早大のエースダブルスを危な気なく2-0で撃破、
続く田井・服部が2-0の貫録勝ち。
2-2で迎えた第3単、期待の単・神が早大の同じく1年生・木村(咲)と対戦、
内容ある試合を2-0と制し3−2の2勝1敗としてリーグ後半に望みを繋いだ。

迎えた4日目は梅津、平山の強固な単複をどのように崩せるかで臨んだ対つく国大。
これまで期待通りの活躍を見せていた単の神も経験不足を突かれて先方の3番手単になすすべもなく敗退、
複の田井・服部も梅津・平山組に元気なく敗退しトータル1-4と2敗目を喫した。
そんななかで最終単の馬上(1年生)が平山(4年)にファイナル、セッティングと健闘したのが光明となった。

最終日、優勝の決まった日体大との対戦。
第1単で成長の見える林は惜敗したものの第2単で馬上が尻上がりに調子を上げ、阿部(4年)を2-1で下して1−1。
第1複は、今リーグ全勝の佐野・神が日体大の1番手複の田村・橋本を常に攻撃し続けて15-9、15-11と撃破。
第2複は今リーグ後半、積極的な攻めのプレースタイルが影を潜めた感のある田井・服部組。
この試合も持ち味を発揮することなく10-15、6-15と敗退。
2-2で迎えた第3単、青学はルーキー・神、
日体大はベテランでつく国大・平山を破って日体大に勝利をもたらした守護神・田村。
神は積極果敢にクリアーで田村を攻め、要所要所で得意の足の短いスマッシュで先行、
危なげない展開で11-5、11-3と圧勝、試合スコア3-2で日体大に勝利した。

秋リーグ優勝した青学の意地を示したい、
日体大の全勝優勝を阻み一矢を報いたい、
今リーグなんとしても3勝2敗と勝ち越して終わりたい

の3つの想いで臨んだ最終戦を勝ち、前回優勝から4位と後退しながらも、
課題の「4年生の抜けた穴」をほぼ埋める結果のほろ苦い4位の成績で終えた。


一方、今女子1部リーグは戦力が拮抗し、優勝した日体大が4勝1敗、2位・早大3勝2敗(ポイント16)、
3位・つく国大3勝2敗(ポイント15)、4位・青学大3勝2敗(ポイント14)と上位4強による近年にない混戦状況にある。
今リーグの結果から今シーズンの関東リーグ女子1部各校の戦力を探って、
関東選手権、東日本選手権、秋季リーグ戦、インカレなど今後の勢力地図を俯瞰したい。

今リーグ混戦を招いた原因には以下の要因で各校の戦力が拮抗したことが挙げられる。
@最近の上位2校、日体大は絶対的エースの松尾、青学は単複エース脇坂の卒業による強力エース不在。
  それを日体大は層の厚さでカバー、青学は1年生による弱体の単を補強し単複のバランスを調整。
Aつくば国大は昨年の戦力からの主力、梅津、平山の2枚看板温存で戦力の維持。
  一方でその1枚を落とすと厳しい。
B1部下位を低迷していた早大が、単複それぞれの高校チャンプ平山、金森に加え、実力派・木村(咲)の
  3名の新戦力を補強、加えて単で広岡(3年)の伸長と総合力を大幅アップ。

この結果、今04年春リーグの試合ベース(単複)の勝率は、 [※ ( )内は03年秋リーグ]
日体大64%(88%)、青学大56%(72%)と20ポイント程度低下しているのに対して 
つく国大60%(36%)、早大64%(32%)とほぼ倍増しており、上位4校は試合ベースの勝率でほぼ拮抗した。

今リーグの日体大、早大、つく国大、そして青学大の4校間の対戦成績で見ると、
日体大と青学大が2勝1敗、早大とつく国大がそれぞれ1勝2敗と星の潰し合いが行われ、
4強による三つ巴ならぬ厳しい4つ巴だったことが見て取れる。

また、単優位の日体大が松尾の卒業により昨秋リーグの12勝3敗から
今リーグ9勝6敗と単でやや弱体傾向が見られた。
複優位の青学大も今リーグの複は5勝5敗と昨秋リーグの9勝1敗から後退した。
一方、補強なった早大は単複ともに戦績を向上させ、
とくに単では今リーグ12勝3敗と昨リーグの6勝8敗から格段に強力となった。

ここからは今後の団体戦は、日体大が単王国の復活。青学は複の強化、
早大は複の強化(今リーグは4勝6敗)とつく国大が梅津、平山の2枚看板の更なる安定
が混戦を制する各校のキーワードになると思われる。

今春リーグを「新人」の切り口で捉えると、単純に新人が多く出場しただけの昨年春のリーグ戦に比べ、
有望なルーキーが活躍したリーグであったと云える。
03年春リーグは、延べ38名・組(単18名、複20組)の新人が出場し、単で5勝13敗、複で3勝17敗と勝率21%であった。
これに対して今04年春リーグは、延べ40名・組(単26名、複14組)と出場した新人数は同程度であったが、
単で16勝10敗、複で8勝6敗と単複とも勝率が60%程度に達し、新人の活躍が結果を左右したと特筆される。
この意味でも各校のこれら新人の更なる強化、伸長が期待されると共に、
学生リーグの今後を占うもう一方のキーワードとなると考えられ、また楽しみにもなってくる。

さらに、この混戦に割って入ってくると思われるのが今リーグの女子2部優勝校・筑波大で、
一昨年、昨年度のインタハイ複優勝の強力な1、2年生を擁している。
04年秋リーグではいきなり1部女子の優勝争いに名乗りをあげ、活躍する存在になると思われる。

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